日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年10月20日あがり症に意外に効果がある『深呼吸』


★コロナ感染に効果がある『深呼吸』


コロナ感染まっただ中の頃、興味深いニュースを目にしました。


それは、コロナ感染者の症状緩和や回復に『深呼吸』が効果がある、というものです。


アメリカのCNNのあるキャスターは、コロナウイルスに感染した時、医師から深呼吸をするように言われました。


彼は医師の指示に従い、深呼吸を継続的に行ったところ効果があったようで、自分の番組で「コロナウイルスと戦うなら深呼吸をすべきだ」と語っていたそうです。


また、「ハリーポッター」の著者J.K.ローリングもコロナウイルスに感染しました。


その際、医師から深呼吸を励行するよう勧められ、その通りに実践したところ、回復するのに大いに役立った、とのことです。


深呼吸は病気になった時の肺機能を強化する効果があるらしく、それがコロナ感染の時も有効だということのようです。



★あがり症にも効果的な深呼吸


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、あがり症を改善するスキルをお伝えしています。


あがり症を改善するポイントは主に6つあります。その中の一つが「何かの動作をする」ということです。


人は「聞き手はみんなカボチャだと思え」「大丈夫、おまえは落ち着いている」などと自分で自分に言い聞かせても、あがり症を抑えることはできません。


あがるという「感情」をいくら「理屈」で抑えようとしても無理なのです。


しかし、何かの動作をすると意識がその動作に向かい、あがっているという意識を紛らわせたり、落ち着かせたりすることができます。


そのための動作としてお勧めしているのが『腹式深呼吸』です。


 

★深呼吸の効果


人前でスピーチを行う前に腹式深呼吸をすると心を落ち着かせることができます。


ポイントは、ゆっくりと口から息を吐いてから、鼻からスッと空気を吸って3秒ほど息を止めることです。
その後また口からゆっくりと息を吐きます。
これを数回繰り返します。


息を吸うときは、心と体を活性化する交感神経を刺激します。


活性化すると余計に緊張してしまうので、息を吸う時にはなるべく短い時間でスッと吸います。


その後、息を吐くときは、心と体を休ませる副交感神経を刺激します。


リラックス効果は息を吐くときに訪れますので、できるだけゆっくりと長く息を吐きます。


私も緊張している時はこの呼吸を繰り返します。


緊張が少しほぐれて、心を穏やかにすることができています。



★災害や事故の時にも効果あり


このように、深呼吸にはあがりを抑える効果がありますが、災害や事故の時に落ち着いて行動できる、という効果もあるようです。


あるメディアの記者が、熟練の戦闘トレーナーにどうすれば恐怖に打ち勝つことができるのかを尋ねました。


彼は「それは呼吸法だ」と即答したそうです。


彼が推奨する呼吸法は、決して特別なものではありません。


4つ数える間に息を吸い込み、4つ数える間息を止め、4つ数える間にそれを吐き出し、4つ数える間に息を止める。これを繰り返すだけだそうです。


また、ある警察官は、過去に6回の銃撃戦で10回撃たれました。


しかし、彼は撃たれるたびに、深くゆっくりと息を吸って吐いたそうです。


「こうすればとても落ち着いていられる。過呼吸になったり、パニックになったりすることもない。何もかもがまさにスローモーションで動いている気がする」


と彼は言っています。


 

このように深呼吸は、心を落ち着かせる必要がある、あらゆる場面でその効果が認められています。

皆さんも、人前で話す際や大事な面接やテストの前など、緊張を和らげたい時にぜひ実践してください!

 

ベーシックコースを受講してあがり症を克服しましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、腹式深呼吸以外にも、あがり症を克服するための知識をお伝えし、スピーチ実習を通してあがらずに話すスキルを身につけていただいています。


その効果は多くの受講生が実感しています。


ぜひその実態を受講者の声でお確かめください!

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